お米の品種改良ってなぜ行われるの?
Q.お米の品種改良ってなぜ行われるの?
 
A.お米の質、食味を向上させると同時に、病気や気候変化に強く、農家が育てやすいお米を開発するために、行なわれています。

 品種改良は、大きく分けて次の6つの要素が中心になっています。
 ①食味、そして炊いたときのツヤが良い ②収量性が高い ③病気・害虫に強い ④風邪などで倒れにくく育てやすい ⑤寒さ・高温に強い ⑥収穫時期が早い。
 その時代や育成する地域によって、冷害に悩まされていた地方が、温暖化の影響で高温対策も必要になるなど、品種育成で目指す方向性は常に変わってきています。そのため、違う性質をもった品種をかけ合せる――AとBの2種類をかけ合せて終わりではなく、Aから生まれたCにまたDをかけ合せるなど、さまざまなパターンを試し、方向性を合った品種に育成しているのです。