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特集10月号 ごはんを食べて、正しいダイエットを!美しくやせるためには、むしろごはんが多め!!

京都大学大学院 森谷敏夫教授が提唱する「炭水化物摂取ダイエット (=京大式ダイエット) 」が、最近テレビ番組等、多くのメディアにおいて話題になっています。
 森谷教授が提唱しているダイエット方法は、ごはんは減らさず、むしろ多めに食べることを推奨。その代りに「おかずは1割減らす」、「デザートを食べる時は食前に」という、いたってシンプル。そして食事のバランスは「炭水化物(糖質)6割、脂質が2割、タンパク質2割を目安に」としています。
 今回の総力特集は、森谷教授に「炭水化物摂取ダイエット (=京大式ダイエット)」のお話を伺ってきました。

ごはんを食べている写真

ダイエット「1ヵ月で−10kg」に潜むウソ

カラダに負担をかけず、美しくやせるためには、カラダに残った余分なエネルギー、つまり「体脂肪」を徐々に減らすことが必要になってきます。「体脂肪」とは、ズバリ酸素で燃える人間のエネルギー。これが増え過ぎると、エネルギーが体内にあり余ってしまう肥満になり、病気の温床になることが分かっています。

「◯◯を続けただけで、私1ヶ月で10kgやせました」とうたうダイエット方法が、巷には溢れています。しかし、これはまったくのデタラメであることは、簡単な計算で証明することができます。

体脂肪1kgには、約7,000kcalのエネルギーが含まれています。仮に体脂肪を10kg減少させたとすると、10kg×7,000kcal=70,000kcalを1ヶ月で消費しなければいけない計算になります。女性の場合、ふだんの食事で1日1,800kcalを摂っている人なら、消費するには70,000kcal÷1,800 kcal≒40、つまり約40日、2,000kcal摂っていた人でも35日かかる計算になります。しかも、いっさいエネルギーを摂らないという条件付き。人間は、1ヶ月も「飲まず食わず」で生活することは、科学的に不可能です。

体脂肪が1ヶ月で10kg減ることはあり得ません。たとえ10kgの減量に成功したとしても、それは、体脂肪の減少ではなく、ただ体内の水分の減少(次章で詳述)によって体重が減った見せかけだけのダイエットに過ぎないのです。これをやせたとはいいませんし、1週間もすれば、すぐ体重が元に戻ります。また繰り返しそのようなダイエットを行うことで、カラダを壊してしまう危険性すらあるのです。私はこれを「水の泡ダイエット」と呼んでいます。

10kg×7000kcal=70,000kcalかあ…。私の場合は、何も食べなくても70,000kcal÷1,800kcal=40日もかかるのね。

森谷敏夫(京都大学大学院人間・環境学研究科応用生理学研究室教授)

森谷敏夫の写真【プロフィール】
1950年、兵庫県生まれ。1980年、南カリフォルニア大学大学院博士課程修了。テキサス大学、テキサス農工大学大学院助教授、京都大学教養部助教授、米国モンタナ大学生命科学部客員教授等を経て1992年、京都大学大学院人間・環境学研究科助教授、2000年から同科教授に。専門は応用生理学とスポーツ医学。生活習慣病における運動の重要性を説き、有酸素運動を推奨している。著書には『人は必ず太る しかし 必ずやせられる』(講談社)などがある。最近テレビ番組等多くのメディアにおいて「炭水化物摂取ダイエット (=京大式ダイエット)」として話題になっている。

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