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特集4月号 教えて!! 森谷教授! ごはんをしっかり食べて体脂肪を減らす。

『ごはん彩々』10月号の特集で、京都大学大学院・森谷敏夫教授が提唱する「炭水化物摂取ダイエット(=京大式ダイエット)」を紹介したところ、いろいろな意見・質問が寄せられました。
 森谷教授が提唱しているダイエット方法は、女性誌などで取り上げられている「これだけダイエット」(単品摂取型ダイエットや食事制限型ダイエット)などとは違い、「ごはんは減らさず、むしろ多めに食べる」を基本にした日常の食生活の中に取り入れやすい、リバウンドなどの心配もない、シンプルで画期的なもの。
 シンプルなだけに、「にわかに信じられない」「本当に効果があるの?」という意見もありました。そこで、再度、森谷教授にご登場いただき、読者の疑問や質問をもとに、「炭水化物摂取ダイエット」の仕組みや効能について答えていただきました。

教えて!!森谷教授!お米(ごはん)は太りやすい食材ではないのですか?(20代Kさん)

* 女性は、外食の時に「小ライス」でと頼む人がいますが、ごはんに代表される炭水化物(糖質)は、脂質の半分しかエネルギー(カロリー)がありません。むしろごはんは腹持ちが良く、炭水化物(糖質)のほかに、他の栄養素(たんぱく質、ミネラル・ビタミン類など)や食物繊維なども含み、決して太りやすい食べ物ではないのです。

 ただし、ふだんの生活で消費されなかった炭水化物(糖質)の余剰分は、グリコーゲン(糖質のエネルギー)として体内に取り込まれ、肝臓や筋肉に保管されます。このグリコーゲンは、その質量の3〜4倍の水と結合して蓄えられるという性質を持っています。そのため、ごはんを食べすぎると、余剰分の量の3〜4倍、体重は増えることに。逆にごはんを減らすダイエットをすれば、体重は3〜4倍早く落ちる計算になります。

 これが、「お米を減らせばやせられる」という、誤ったダイエット神話につながったと考えて良いでしょう。しかしこの場合、減ったのは体脂肪ではなくほとんどが水分。そのため、やがては体重の減りも鈍化。食事内容によっては、簡単に元に戻ります。

 ダイエットは「やせる=体脂肪が減る」が目的であり、体重を減らすことでないことを、しっかり頭に入れておいてください。そして、現実には「○ヵ月で10kgの体脂肪減」などという、短期間で行なえるダイエットは存在しないのです。

体脂肪が減るイメージ図

森谷敏夫(もりたにとしお)

森谷敏夫の写真【プロフィール】
1950年、兵庫県生まれ。1980年、南カリフォルニア大学大学院博士課程修了。テキサス大学、テキサス農工大学大学院助教授、京都大学教養部助教授、米国モンタナ大学生命科学部客員教授等を経て1992年、京都大学大学院人間・環境学研究科助教授、2000年から同科教授に。2016年4月より、京都大学名誉教授。専門は応用生理学とスポーツ医学。生活習慣病における運動の重要性を説き、有酸素運動を推奨している。著書には『人は必ず太る しかし 必ずやせられる』(講談社)などがある。最近テレビ番組等多くのメディアにおいて「炭水化物摂取ダイエット (=京大式ダイエット)」として話題になっている。

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