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食べたいものを食べて、足りない栄養素をプラスが基本!ごはんをモリモリ食べてやせる 伊達式食べ合わせダイエットの秘密

 「ごはんを大盛りで食べて、肉や油もしっかり摂りましょう」という、なんとも夢のようなダイエット方法。何かを制限するのではなく、自分の好きなものをしっかり意識することこそが、そのダイエットを成功に導くカギになってくるのです。そして、主食にはごはんがいちばんのお薦めというから、ごはんファン必見です。

水分を抜けば、簡単に体重は落ちる!
しかし、体脂肪を減らさなければやせない

 ダイエットを「ただ単純に体重を減らすこと」と考えている人が多くいます。本来のダイエットの目標は、体重ではなく、体脂肪を減らすことにあります。

 もし単純に体重を落とすことが目的なら、ボクサーの減量と一緒で水分を抜くのが一番の近道。この「水分が抜ける=体重が落ちる」というメカニズムが、実はダイエットの大きな誤解を生んでいるといってもいいのです。

 巷では、低炭水化物(糖質制限)ダイエットがもてはやされ、「ごはんを食べなければ、体重が減るじゃない」という風潮まで生まれています。

 確かに、過度に糖質を摂ると血糖値が上がり、余分な糖が脂肪として蓄積しやすくなります。糖質を摂りすぎないようにすること自体は間違っていませんし、糖質制限は糖尿病の患者さんには有効な治療法の一つでもあります。

 そして糖質を摂らないようにする(炭水化物を減らす)と、まず体内で糖にくっついていた水分が排泄されるため、短期間で体重を落とすことができる(このメカニズムは、『ごはん彩々』4月号参照)のも確か。

 でもこれは一時的なこと――「水分が抜ける=体重が落ちる」という現象に過ぎず、ダイエットの目的である体脂肪の減少には、何らつながっていないのです。実際に糖質制限で落ちた体重は、制限を止めた途端にリバウンドし、元に戻ってしまいます。

 現在、日本人の年間1人あたりの米の消費量は、ピークだった1962年の118.5kgの半分以下(2015年54.6kg)に。しかし日本人の肥満は増え続けています。この事実を見ても、ごはんが肥満の原因になっているとは考えにくいでしょう。

 また、昔から米を主食にしてきた日本人にとって、ごはんは非常に消化しやすく、身体を冷やしにくい食べもの。これは効率良くエネルギーを作り、体温や正常な代謝を保ったり、脂肪を燃えやすくしたりすることにつながります。その意味では、米は日本人のダイエットにとって、とても有効な食べものといってもいいでしょう。逆にごはんを制限してしまうと、体脂肪が燃えにくくなり、太りやすい体質になってしまうこともあるのです。

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それこそが、ダイエットの敵!
ごはんを食べないことに、頑張ってる感を覚える人たち

* 私自身、これまでに5000人以上の方々に食事指導を行ってきましたが、ごはんの食べ過ぎで肥満になった人は、わずか3人しか見たことがありません。その一人は自衛官で、毎食どんぶり飯を2~3杯食べていた女性。さすがに彼女には「どんぶり飯は1杯までにしてください」と指導しましたが……。

 「低炭水化物ダイエットを行なってきたが、効果が得られない」という相談者たちに、「あなたは、大人になってからズッと、ごはん(お米)を食べ過ぎていたんですか?」という質問を投げかけてみると、「3食ごはんを食べていた」という人はほとんどいませんでした。またダイエット中でもないのに、「ごはんは子ども茶碗に軽く1杯だけです」という人も増えています。

 私は、そんな人たちには「1日に主食をごはんだけで食べるなら、茶碗4~5杯が目安ですよ。ごはんを減らしすぎて、太りやすくなっているのかもしれませんよ。だまされたと思って、ごはんをお腹いっぱい食べてみて」と指導しています。

 日本人の潜在意識には、古代からの食生活を通して、「銀シャリ(白米)はぜいたくなもの」という感覚が刷り込まれているのではないでしょうか。実際に庶民が制限なく白米を食べられるようになったのは、明治に入ってからですし……。そのため、白米をお腹いっぱい食べることに罪悪感を覚える=「ごはんを節制することは美徳」という感覚が根付いているのかもしれません。

 また日本人、特に女性の場合、ダイエットのモチベーションとして、「ラクしてやせてはいけない」という考えを持っている人が多くいます。そのためダイエット中の女性たちは、ごはんを制限したり抜いたりすることで、我慢して〝頑張っている〟と自分自身に言い聞かせている部分もあるのです。

* しかし、私たちの身体は「何かを頑張って減らせば、その分やせる」という単純な引き算が通用するほど単純にはできていません。基本的には、その人がそれまでに食べてきたもので、身体はつくられています。そこに、生き方や心の状態、環境など、さまざまな要素が組み込まれ、いまの状態になっているといっていいでしょう。

 ですから、今までの自分の食生活(食べてきたもの)を見つめ直すことが、ダイエットを含めた食生活の改善のベースになってきます。

伊達友美

伊達友美プロフィール

管理栄養士。日本抗加齢医学会認定指導士。日本アンチエイジングダイエット協会理事。各クリニックのカウンセラーとして現在までに5000人以上の食事を指導。

自身の20kgのダイエットとニキビ肌改善の経験から、ストイックな食事制限ではなく、文字通り「食べてやせる」食事法を指導し、多くの女性から支持を得ている。

主な著書に『大盛りご飯を食べてもやせる技術』(池田書店)、『カロリー減らして体重減ってもキレイになれないのはなぜか』(KKロングセラーズ)などがある。

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