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新春スペシャルインタビュー マラソンを走りきる身体は、ごはんを中心とした食生活で作られる! 高橋尚子さん

白いごはんの美味しさの追求は
私にとっては永遠のテーマに

 今年はリオデジャネイロ、2020年には東京での五輪・パラリンピックを控え、高橋さんは東京五輪・パラリンピック組織委員会アスリート委員会委員長として、多忙な日々を送っている。

ごはん――4年に一度のオリンピックを目指し、やってきた選手たちには、リオでは笑顔の花を咲かせられるように、さらに練習し、身体を強化して、堂々と戦ってほしいを思っています。そして、それを2020年の東京へと、つなげていくことが大

 また東京オリンピック・パラリンピックでは、スポーツの素晴らしさだけでなく、日本の文化や日本食をアピールできたら幸せですね。ごはんと中心とした日本食はカロリーを抑えながら、エネルギーを蓄えられる、素晴らしい食事。シドニーで戦ったリディア・シモン選手などは、お餅をレース前に食べるなど、しっかりと日本食を食生活に取り入れていますし、そんな輪がさらに広がったらと思っています。

 それを含めてできるのが、オリンピック・パラリンピックというイベントなのです。他人ごととは思わず、日本人一人ひとりが、日本の素晴らしさを世界にアピールできたら素敵ですね。

 そんな高橋さんは、常々「人生の最後に、なにか一つ好きなものを食べていいといわれたら、白いごはんと答えます」と語っている。そのごはん好きの思いはさらに強くなり、留まるところを知らないようだ。

高橋尚子――レストランなどで、美味しいごはんをいただくと、どこのお米で、どこの水を使い、どのように炊いているか、気になって、店の人に尋ねてしまいます。最近、出合った美味しいごはんは、店の人に聞くと羽釜ではなく、炊飯器で炊いているとのこと。その炊飯器の銘柄を聞いたら、いても経ってもいられず速攻で注文してしまいました。まだ、家に届いていないのですが、私お気に入りのお米「龍の瞳」を岐阜の美味しいお水を使って炊いたごはんを想像しただけで、嬉しくて仕方ありません。きっと、美味しいでしょうね。

 日本中、いや世界中を忙しく動いている高橋さんにとっては、大好きな白いごはんを食べている瞬間は、子ども時代の「美味しい記憶」を上書きし、いそがしささえ忘れさせてくれる至福の瞬間なのかもしれない。