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食べたいものを食べて、足りない栄養素をプラスが基本!ごはんをモリモリ食べてやせる 伊達式食べ合わせダイエットの秘密

大人には大人の食育が必要!

 ダイエット(食生活の改善)に関しては、このほかにも間違った思い込み、情報が多くあります。ここでは、詳しくは説明しませんが、その一部を列挙しておきましょう。

(1)良薬口ににがし――これは薬の話。「良食は口に美味し」です。
→美味しいと感じるものが、その時の身体に必要な食べ物です。
(2)「好き嫌いしてはいけない」のは、成長期の子供だけ。
→成長が終わって、味覚や身体機能が完成している大人は、好き嫌いがあって当然。「嫌いなもの=身体に合わないもの」をあえて食べる必要はありません。
(3)「1日3食、規則正しく食べる」は幻想。
→食べたければ真夜中に食事しても問題ありません。ただし次の日の朝は無理に食べないこと。食べたくない時、お腹が空いていない時は食べないのが大人。
(4)ビールやお酒などに糖質オフは必要ない
→食事が身体の栄養なら、アルコール類は心の栄養。本当に飲みたい、美味しいと思えるものを口にしないと、心に栄養は補給できません。
(5)食べたら、運動して消費カロリーを増やす?のは逆。
→人間にとって、運動は本能ではありません。あくまでも、食欲などの本能を満たすための手段です。「動いて・食べて・寝る」が基本的な行動の流れです。運動するなら食事の前に。

 味覚や身体の機能も未発達な成長期の子どもは、「1日3食規則正しく、好き嫌いなく、なんでも食べましょう」といって育てることが基本。将来的に、自分で何が好きなのか=身体に合うのかの判断材料を多く与える必要があるからです。

 また朝食に関しても、子供は必ず食べるように指導する必要があります。大人と違って、身体を大きく成長させるためには、たくさんのエネルギーと栄養素が必要だからです。

 これが、成長期(子ども)の食育の基本です。しかし大人になっても、この食育を卒業できず、自分の好き嫌いさえも分からない大人が増えているのが現状。

 家族全員が同じ食事をしている姿は、微笑ましい絵として映りますが、大人は大人として自分の好きなもの=身体に合うものを食べることこそが、本来の姿ではないでしょうか? そのためには、「大人には大人の食育」が必要なのです。

 日本には和食という世界遺産にもなった素晴らしい食文化があります。その美味しさの基本は、ごはんと味噌汁、そしておかずで演出される口内調味です。しかし、その美味しさ、旨味すらも感じられない日本人が増えているのも確か。

 2020年、東京オリンピックを迎えるにあたっては、世界の誇れるダイエット食でもあるごはんを主食とした和食をしっかりと食べ、その魅力を日本に訪れた海外の人にも伝えていきたいものです。

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コラム

油もダイエットに欠かせないアイテム!

こめ油
画像提供:ボーソー油脂株式会社
 油はダイエットの大敵と思われがちですが、「メイクをクレンジングオイルで落とすように、体脂肪は油で落とすのが効率的」なのです。油抜きすると、ホルモンのバランスを崩したり、脳の働きが悪くなったり、腸内環境が乱れることも。また、肌つやも悪くなるので、健康的にきれいにやせたいなら油は上手に摂ることが大事なのです。

 ただし油には、積極的に摂りたいものと、そうでないものがあります。なるべく避けたい油が、トランス脂肪酸を含んだもの。これは、加工されたり、酸化したりして、自然界ではあり得ない状態になった「狂った油」のこと。血管疾患やガンのリスクを高めるほか、アレルギーの要因になることも。

 積極的に摂りたいのは、シソ油、エゴマ油、アマニ油などオメガ3(α-リノレン酸)系の油。オメガ3は、細胞内の体脂肪燃焼スイッチをオンにして代謝を活性化することで、メタボリックシンドロームを予防したり、体内の酸化を抑えてくれたりします。ただし、これらの油は酸化しやすいため、生で摂るのが基本。加熱調理には向きません。

 揚げ物などの調理にお薦めなのは、脂肪酸組成に占めるオレイン酸の比率が高く、加熱による酸化が起きにくい米油。米油には、体脂肪の酸化を抑えるスーパービタミンEと呼ばれる「トコトリエノール」も含まれているので、体内の若返る効果が期待できます。

 これらの油を上手に使い分けることが、体脂肪を効率的に落とすことにもつながるので、いい油はダイエットに欠かせないアイテムなのです。

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