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今からスタミナ丼で夏を乗り切る体力作りを!

ごはんが主食の給食は、子どもたちにも人気がある!

 学校給食のメニューに関しては、次のような調査結果が出ています。

「パルシステム生活協同組合連合会」が実施した小学校に通う子どもをもつ30~49歳のお母さん1000人による「学校給食に関する調査2013」によると、親世代が答えた"自分がもう一度食べたいと思う学校給食のメニュー〟は、①揚げパン②ソフト麺③カレーライス④くじら料理……と続きますが、〝子どもが喜ぶ、学校給食のメニュー〟では、①カレーライス②鶏のから揚げ③ハンバーグ④プリン……となっています。

学校給食の例(写真) 学校給食の例(写真) 学校給食の例(写真) 学校給食の例(写真)

世代別人気給食メニュー

*自分がもう一度食べたいと思う学校給食のメニュー(親世代)

揚げパン、ソフト麺、カレーライス、くじら料理、スパゲティ

*子どもが喜ぶ、学校給食のメニュー

カレーライス、鶏の唐揚げ、ハンバーグ、プリン、ゼリー

 親世代では、「給食の三種の神器」ともいわれたメニューも、子ども世代では、揚げパンは10位に転落し、ソフト麺はその名前すら見ることができない結果となっています。また、くじら料理に関しては、現在は学校給食で提供されることは、ほとんどないといってもいいかもしれません。

 また、同連合会の前年(2012年)の調査では、"小学生の子どもが学校給食に出たら嫌がると思うメニュー〟も調査対象となっていますが、焼き魚、雑煮やきんぴらごぼうなどがランクインし、子どもには和食が好まれないというような認識を親世代が抱いていることが伺えます。

*小学生の子どもが学校給食に出たら嫌がると思うメニュー

魚の塩焼き、雑煮、ビビンパ、クラムチャウダー、きんぴらごぼう

 しかし、もしこの調査で、お母さんではなく子どもたちに「もう一度食べたい給食のメニューは?」と直接聞いていたとしたら、結果は大きく変わっていたのではないでしょうか?

「食育基本法が施行され、食習慣などについての授業を行うことができる"栄養教諭〟が、制度として導入されたことが、学校給食の現場を大きく変えました。自分たちの役割が明確になったことで、各校の栄養教諭(あるいは学校栄養職員)たちがある意味競い合い、調理員たちと一緒になって、食育に相応しい新しいメニューを生み出していきました。これにより、栄養価の値ばかり重視していたメニューが、今の日本の食文化同様多彩なものになっていったのです」と、毎年、全国約2000校・施設が、地元食材を使って給食の美味しさや栄養価などを競い合う「全国学校給食甲子園®」を主催する特定非営利活動法人21世紀構想研究会の馬場錬成理事長が語っています。

 確かに、子どもたちが学校から持って返ってくる「今月の給食メニュー」を見ると、親世代では給食だけでなく家庭では食卓に上ったこともない料理が多くあったり……。だから、子どもがもう一度食べたいかどうかの判断ができないのが現状なのです。それを考えると、子どもたちが直接答えたなら、もっと多彩なメニュー名が上ってもなんら不思議ではありません。というより、もっと多くのメニュー名が上るはずです。

 また、「今の子どもたちに和食を嫌う」という親世代の認識に関しても、学校給食歴史館の大澤館長は異論を唱えています。

「自分たちが育った昭和20~40年代に逆行するような話をするから、子どもたちにはなじまないだけであって、子どもがごはんを主食とした食事=和食嫌いというわけではないのです。ごはん自体は、子どもには人気がありますし、おかずを何にするかで、好き嫌いが分かれるだけなのです」と。

「米飯給食といっても、ごはんだけを食べるわけではありません。ごはんを主食に、食材の彩りも考えた主菜、副菜をつけることになり、栄養教諭や調理員にとっても作り甲斐があるメニューとなっています。またおかずと一緒に食べることで、子どもたちも日本食ならではの口内調味の醍醐味を味わうことができるのです」と、馬場理事長もごはん中心の日本食(和食)の良さを認めています。

 いずれにしろ、学校給食は今現在も進化を続けています。そして、今の子どもたちが大人になったとき、給食で出たメニューをどのように評価するのか? お楽しみはこれからといったところなのです。

コラム

「全国学校給食甲子園®
――地場産物を活かした我が校の自慢料理――」とは?

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全国の学校給食では、各地域でとれる様々な地場産物を食材として利用した献立が出されています。 学校給食は、食の文化、子どもの健康を守り育てる食育の現場であり、食の地域ブランドにも密接に関わっています。全国学校給食甲子園®は、この重要な役割を担う学校給食の充実を図り、そして多くの人々に学校給食への理解を深めてもらうために始められたもの。毎年、2000校を超える応募校(センターを含む)の中から、予選を経て選ばれた6ブロックの代表12校が、女子栄養大学駒込キャンパスで実際に調理を行い、優勝を競います。

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<第12回大会の応募受付始まる!>

募集テーマ/地場産物を活かした我が校の自慢料理
募集期間/平成29年7月1日(土)?8月10日(木)
※郵送の場合は当日消印有効。
参加・応募資格/学校給食を調理している学校および学校給食センター。決勝大会出場者は上記学校および学校給食センターに勤務する栄養教諭または学校栄養職員と調理員。
応募条件などの詳しい内容については、下記を参照。
応募条件を詳しく見る

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螺湾(らわん)ぶきの繊維たっぷり飯、牛乳、道産子ホイル焼き、カプレーゼ、和・酸辣湯、足寄産物3色団子・十勝産あずきを添えて

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足寄町学校給食センター(北海道)

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茶の香ごはん、牛乳、とり肉の古老がきだれ、宇治田原野菜のかき酢あえ、茶汁、茶の葉ふりかけ、かき

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宇治田原町立学校給食共同調理場(京都府)

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くろまめ入り奈良茶飯、牛乳、三輪そうめんを使った大和肉鶏の蓑揚げ、大和まなとかきの白あえ、さといも入りかきたま汁、みかん

宇陀市立学校給食センター(奈良県)

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六条おおむぎとだいずひじきのごはん、牛乳、魚津かわはぎのカリカリフリッターフルーツ甘酢ソースかけ、しんきろうトマトのあえ物、たてもん汁、ももゼリー

魚津市学校給食センター(富山県)

画像提供:全国学校給食甲子園®

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