日本では、昔からお祝い事の席では普段の白ごはんではなく、赤飯を食べる風習がありました。赤飯は縁起が良いというだけでなく、健康にもさまざまな良い効果をもたらしてくれます。最近では、ダイエットに赤飯を使う方法も話題になりました。今回は、赤飯の持つ6つの健康効果を中心に、ダイエット効果も含めてそのパワーをご紹介します。
実際に、小豆100gあたりの鉄分含有量は5.4mgで、成人女性の1日の推奨摂取量の約半分を摂取できるのです。かつて「初潮を赤飯で祝う」という風習がありましたが、これには経験則的な貧血予防の目的もあったのではないか、と考えられます。
アミノ酸は免疫物質の材料にもなりますので、免疫力アップのためにもぜひ摂取したい栄養素の一つです。
また、赤飯の赤色は小豆やささげ豆の茹で汁によるものです。この赤色には「ポリフェノール」が豊富に含まれ、強い抗酸化作用によって血管・皮膚・細胞の老化を防ぐ効果が期待できます。動脈硬化などの生活習慣病を防ぐとともに、新陳代謝を促して健康的で若々しい肌を保ちやすくなるでしょう。
加えて、カリウムには利尿作用があるので、体内の余分な水分を排出してくれる効果も期待できます。さらには、これらの効果によりむくみ改善にもつながると考えられます。
しかも、もち米は腹持ちが良いのも大きなメリットです。もち米に含まれるアミロペクチンというデンプンは、消化に時間がかかることで知られています。胃の中でゆっくりと消化されるため、同じ量の白米や玄米と比べても空腹を感じることが少なく、間食しなくても済むようになるのです。また、アミロペクチンには胃を温める効果がありますので、体内を温めて代謝アップ効果も期待できます。
ただし、赤飯ダイエットを成功させるには、総摂取カロリーを考えることが大切です。体に良いからと食べすぎるともち米のカロリーが多すぎてしまいます。量は少なめに、低カロリーなおかずと組み合わせ、よく噛んで食べましょう。
※ごはん彩々では、おすすめのお赤飯(とかずに炊くだけのお赤飯)を販売しています。詳しくは、こちらをご覧ください。
赤飯は健康に良い!6つの効果をご紹介
赤飯には「ささげ豆」と「小豆」が使われたものがありますが、これはどちらもササゲ属の植物です。食感や見た目はもちろん違うのですが、含まれる栄養については、どちらも大きな違いはありません。ささげ豆の方が若干、葉酸・亜鉛・マグネシウムの含有量が多いのですが、以下に挙げる効果に関してはどちらを食べても大差ないと考えて良いでしょう。
貧血予防
小豆やささげ豆には、赤血球中のヘモグロビンの主成分であり、血液を造るうえで必要不可欠な「鉄分」が豊富に含まれています。そのため、貧血予防に効果的です。赤い色素に鉄分が多く含まれているので、貧血や目眩(めまい)の症状を改善する働きが強いとされています。実際に、小豆100gあたりの鉄分含有量は5.4mgで、成人女性の1日の推奨摂取量の約半分を摂取できるのです。かつて「初潮を赤飯で祝う」という風習がありましたが、これには経験則的な貧血予防の目的もあったのではないか、と考えられます。
たんぱく質が豊富
お赤飯には豆が豊富に含まれるので、たんぱく質も豊富です。たんぱく質は筋肉・臓器など、身体を構成する細胞のもとになったり、ホルモンや酵素を作ったりする重要な栄養素。たんぱく質が分解されてできるアミノ酸は神経伝達物質の原料にもなるため、脳機能の活性化にも重要です。アミノ酸は免疫物質の材料にもなりますので、免疫力アップのためにもぜひ摂取したい栄養素の一つです。
疲労回復
小豆やささげ豆には、ビタミンB群が豊富なこともわかっています。その量はなんと玄米と同等。体内でエネルギーを効率よく使い、さらに疲労物質を減らしていく優れた栄養分です。特に、ビタミンB1は糖質のエネルギー変換に使われ、疲労回復やスタミナ増進に役立ちます。最近疲れたと感じている人は、お赤飯を食べると良いかもしれません。
生活習慣病対策
小豆やささげ豆に含まれるビタミンB群の働きで、糖質がエネルギーとして消費されます。すると、身体に脂肪として蓄積されにくくなり、肥満にもなりにくくなるでしょう。また、赤飯の赤色は小豆やささげ豆の茹で汁によるものです。この赤色には「ポリフェノール」が豊富に含まれ、強い抗酸化作用によって血管・皮膚・細胞の老化を防ぐ効果が期待できます。動脈硬化などの生活習慣病を防ぐとともに、新陳代謝を促して健康的で若々しい肌を保ちやすくなるでしょう。
むくみ改善
赤飯に含まれるカリウムは、カリウムが多いことで知られるバナナより多いです。カリウムには、不要なナトリウムを排出する作用が期待されます。ナトリウムは塩分に含まれる成分で、取りすぎは高血圧の原因になるため注意が必要なのですが、カリウムは余分な塩を排出してくれるわけです。加えて、カリウムには利尿作用があるので、体内の余分な水分を排出してくれる効果も期待できます。さらには、これらの効果によりむくみ改善にもつながると考えられます。
便秘解消
小豆やささげ豆には食物繊維が豊富で、腸内環境を整えて(整腸作用)便秘解消効果が期待できます。便秘が解消されると、体に蓄積された老廃物や毒素を排出しやすくなるため、痩せやすい身体にもなれると考えられます。便秘解消効果を高めるには、一緒に水分を多めに摂取することも重要です。お赤飯を食べた後には、しっかり水分を摂ってくださいね。
赤飯ダイエットとは?
いつもの白ごはんの代わりに赤飯を食べる「赤飯ダイエット」もおすすめです。赤飯は白米と比べると糖質やカロリーが高め(140gで白米約235kcalに対し、赤飯約265kcal)ですが、もち米であり食物繊維が豊富な豆も含むため、よく噛んで食べる必要があり、少ない量で満腹感を得やすいという特徴があります。しかも、もち米は腹持ちが良いのも大きなメリットです。もち米に含まれるアミロペクチンというデンプンは、消化に時間がかかることで知られています。胃の中でゆっくりと消化されるため、同じ量の白米や玄米と比べても空腹を感じることが少なく、間食しなくても済むようになるのです。また、アミロペクチンには胃を温める効果がありますので、体内を温めて代謝アップ効果も期待できます。
ただし、赤飯ダイエットを成功させるには、総摂取カロリーを考えることが大切です。体に良いからと食べすぎるともち米のカロリーが多すぎてしまいます。量は少なめに、低カロリーなおかずと組み合わせ、よく噛んで食べましょう。
※ごはん彩々では、おすすめのお赤飯(とかずに炊くだけのお赤飯)を販売しています。詳しくは、こちらをご覧ください。
まとめ
赤飯にはささげ豆や小豆が含まれていて、これらの豆が持つさまざまな栄養素や健康効果を摂取できます。特に、女性に不足しやすい鉄分や、むくみやすさを改善するカリウムなどが多く含まれるので、女性におすすめです。赤飯に使われるもち米の「アミロペクチン」は腹持ちが良く、ダイエットにも役立ちます。ぜひ、赤飯を上手に食事に取り入れましょう。
この記事どうだった?
この記事を見た人はこんな記事も見ています!
全国お米ランキング2024!令和5年産の食味ランキング特Aに選ばれたお米10選