安達太良山の麓に広がる田園風景
福島県の田園地帯では田植えが行われています。ごはん彩々では、田植え作業がピークを迎える5月中旬に、安達太良山を望む大玉村にある農業生産法人(あだたらドリームアグリ株式会社)を取材しました。
田植え当日は、晴天にも恵まれ夏を思わせる陽気でした。まずは、本日、田植え作業を見せて頂く古川聡さんへ挨拶に伺いました。育苗ハウスの中でてきぱきと苗を軽トラックに積み込んでいる古川さん。「育苗箱に入った苗は意外に重いよ。持ってみますか?」促されるままに育苗箱を持ち上げてみると、なるほど…確かに!苗が乾燥しないようにたっぷりと水がかけられているため、見た目以上に重い。さらに5月とはいえ、蒸し暑いハウスの中での積み込み作業です。お疲れ様です!
やっとのことで軽トラックへの積み込み作業が終わったのも束の間、すぐに田んぼへ出発します。てっきり休憩を取るのかと思った私は、少し出遅れてしまいました。
さて、田んぼに到着後、軽トラックから苗を取り出し田植機にセット。ついに、田植えが始まるのか?―と期待していたところ、古川さんは、苗以外にも何かセットしています。「今は、作業効率を考え肥料もセットして田植えと同時に散布するんだよ。」との事。農業の近代化を感じました。
田植機へのセットが完了し、軽快なエンジン音が田園全体に響き渡ります。いよいよ田植え作業がスタートです。
「田植えは最初が肝心。最初の列をまっすぐに植えないと後で大変なことに・・・。」と古川さん。作業を遠くから眺めると、一見のどかに見える田植え作業ですが、実は真剣勝負です。確実にしっかりと植け付けないといけないため、田植機を運転する古川さんの緊張感が伝わってきます。
ハンドル操作はたいへんです!
田植えの様子を見ていた私に古川さんから「せっかく来たのだから田植えしていきなよ~」とのお誘い。「ここで断ったら取材にならない!」と奮起し、人生初の田植え機の運転に挑戦です。ドキドキしながら乗り込みました。田植え前には『代かき(田に水を張り、丁寧にかき混ぜて、土の表面を平らにする作業)』が行われていますが、どうしても底にはムラ(凸凹)が残るため、ハンドルが何回も取られそうになります。まっすぐに植えるのがこんなに難しいとは・・・。私の心は素直なのに、田植機は素直に言うことを聞いてくれません。1往復した後、古川さんに運転を交代。肥料を補充しながら1時間ほどかけて、およそ0.3haの田植えは無事に終了しました。
順調に田植えは進んでいます。
田植え作業の後、地元の方が作った「塩むすび」をいただきました。澄んだ空気を吸いながらあぜ道で食べる福島の「塩むすび」は本当においしかったです。街中で売っている「塩むすび」の味との違いに驚きです。「何てぜいたくなのだ!」と実感できるほど感動しました。一緒に食べている皆さんの笑顔も素敵ですよね。
「塩むすび」また食べたいです。
今回の取材では、農業生産法人(あだたらドリームアグリ株式会社)の皆様をはじめ、多くの方々にご協力いただきありがとうございました。自然相手の仕事なので大変かと思いますが、収穫に向けた福島米の成長を楽しみにしています。あの「塩むすび」また食べたいです!!
(取材先)
あだたらドリームアグリ株式会社
住所:〒969-1301
福島県安達郡大玉村大山字谷地112番地3
※某テレビ局で人気アイドルグループがお米を育てている生産地の管理・作業を手伝っている生産法人です。
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