お米のように毎日食べるものは、できるだけ一度にたくさん買ってコストを抑えたいものです。しかし、せっかくたくさん買ってもおいしい状態で保存しておけなくては意味がありません。お米は料理や冷凍保存食品のように、冷凍庫で保存できるのでしょうか?
今回は、おすすめの保管場所や、保存方法についてご紹介します。
まずは、炊く前のお米を長持ちさせられる保存方法についてご紹介します。購入後のひと工夫で、長くお米の風味を落とさず食べられますよ!
炊く前のお米は、日の当たらない、温度の低い場所で保存しましょう。キッチンのシンク下に保存する人が多いですが、夏場は風通しも悪く、熱や湿気がこもって高温多湿になりやすいため、実は避けた方が良い場所です。 おすすめは、冷蔵庫の野菜室。常温よりもひんやりとして湿気もこもりにくいので、炊く前のお米の保存に適しています。
冷蔵庫で保存したお米を冷えたまま研ぐと、お米を研ぐときのダメージから守り、汚れだけが取れるというメリットがあるのです。研ぎすぎず、旨味だけを閉じ込めるので、炊いたときにふっくらとつややかで美味しいお米が食べられます。
お米は、肉や野菜と同じ「生もの」ともいえます。そのため、酸素のあるところでは酸化して、徐々に味が落ちてしまいます。お米を買ったときの袋には破裂を防ぐためにごく小さな穴が開いているので、袋をクリップなどで止めただけでは密閉できません。
そこで、より長く保存するためには買ったときの袋のままではなく、2〜3合ずつチャック式の密閉容器や真空パックなどに入れ変えて保存するのが良いでしょう。また、口が小さく軽量カップに注ぎやすいペットボトルも密閉容器としておすすめです。
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お米は生ものと同様、冷蔵庫や密閉保存で酸化を遅らせても、毎日少しずつ劣化が進むのは避けられません。特別な保存をしなければ、購入後はなるべく早めに、できれば1ヶ月程度で食べきるのが良いでしょう。
お米が生ものなら、肉や野菜と同じように冷凍庫でも保存できるのでしょうか?炊く前のお米と炊いた後のお米について、冷凍庫での保存をご紹介します。
炊く前の精米したお米は、絶対に冷凍庫に入れてはいけません。炊く前のお米には約15%の水分が含まれているため、冷凍庫に入れると水分が凍り、お米がひび割れてしまうのです。
このひび割れは、水分の多い野菜を冷凍庫に入れるとまずくなってしまうのと同じことで、炊いたときにお米の風味や食感が大きく損なわれてしまいます。炊く前のお米は冷凍庫に入れないよう注意しましょう。
反対に、炊いた後のご飯はできるだけ早く冷凍保存するのがおすすめです。炊く前のお米は冷蔵庫や野菜室に、炊いた後のお米は冷凍室に、と使い分けるのがポイント。さらに、冷凍するときには上部をふんわりと包んで冷凍しましょう。それを電子レンジで温めると、冷凍ご飯も3週間程度であれば美味しく食べられます。
また、冷凍ご飯を解凍するとき、自然解凍はNGです。お米の中の「デンプン」は、加熱しないと柔らかくならないので、固くてパサパサの食感の悪いご飯になってしまいます。
お米の冷凍保存については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ごはんの冷凍は熱いままでもOK?ごはんを美味しく冷凍しよう
お米を長期保存するときの注意点は、他にも以下のようなものがあります。
炊く前のお米
・お米は臭いが移りやすいので、においの強い食材の近くに置かない
・冷蔵庫内では野菜室やドアポケットなどに入れておくのがおすすめ
炊いた後のお米
・炊飯器から出したら早めに密閉容器やラップで包み、冷凍する
・ラップで包むときはお米の粒を潰さないよう、上部をふんわりと包む<
・冷凍庫で急速に冷凍するとより美味しさを逃さない
これらのことに気をつけながら保存し、お米を美味しく食べましょう。
ある意味でお米は生ものですから、できるだけこまめに買い、1ヶ月以内に食べきるのが理想的です。たくさん買っても、炊く前や炊いた後に保存方法をひと工夫することで長い間美味しく食べられます。正しい保存方法を心がけましょう!
(ごはん彩々・おいしいごはん研究チーム)
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