炊飯器編

1 量る

1合カップで正確に

正確に測りましょう。トントンと詰めすぎると、お米が詰まって量が変わってしまいます。また、山盛りでも足りなくてもダメです。少し上に盛り上がったお米は、すりきり棒や菜箸などで平らにしてください。

  • お米は、1合=180ml≒150gと覚えましょう。
  • 炊く量が多くなると誤差が出やすいので、1合づつ丁寧に量りましょう!
  • 最近は粒の大きいお米も販売されています。品種によって量が異なる場合がありますので、お米にあった水加減が必要です。

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2 研ぐ

最初のお水は素早く捨てる

量ったお米を、ボウルや炊飯器の内釜に入れます。

まずは、洗米の準備です。
軟水のミネラルウォーターや浄水器のお水などをお米が全部浸るぐらい入れ、手で軽くお米を2~3回転させ、その後素早くお水を全部捨てましょう。

  • 最初のお水は、比較的吸収し易いので、お水にもチョット気遣ってあげてください。
  • お米に残っているヌカの匂いは吸収されてしまいますので、素早くお水を捨てる事がpointです。(約10秒で捨てます)

1回目の水を切った状態に、もう一度お水をいれます。軽くかきまぜ、この水も素早く捨てます!

  • ここからは水道水でOK!

ここから本当の洗米になります。
③のお水がほぼ無い状態のお米に、ソフトボールを握ったような手の形で一定のスピードで20回ほど、お米の摩擦を利用しながらシャカシャカとかき回します。ゴシゴシはNGです!

お水を入れ、お米を軽く2~3回転させて流します。

  • ④⑤を続けて、あと2回行います。

仕上げのすすぎに④の手順で10回ほどかき回し、再び⑤を行います。


  • お水が透明になるまで洗う必要はありません。研ぎ汁の白い粉は、主にデンプンが溶け出したものです。
  • お米を洗うのは、表面に着いている ヌカや汚れをとるためです。最近は、精米技術が発達しているので、簡単な洗米でOK!手で押さえつけてゴシゴシは大昔のお話、NGです。お米が割れないように注意してください。
  • また、洗米の後、ザルで水切りをすると、お米が乾燥してひび割れてしまうので、お奨め出来ません。
  • 少し古くなったお米は普段より洗米をしっかり行ってください。古米の臭みが軽減出来ます。

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3 浸す

水加減は慎重に

炊飯器の内釜のメモリに合わせて、冷たいお水を入れてお米を浸します。

  • 水加減はお米の種類やお好みで調節してください。
  • 出来れば冷たい軟水のミネラルウォーターか浄水器のお水がお奨めです!
  • 氷を入れると水加減が変わってしまうのでNG!
  • ミネラルウォーターはごはんが柔らかく炊ける傾向にありますので水加減に注意して下さい。

浸水時間は30分から60分位。お米は、最初の30分で約8割程度が急速に吸水されます。

最近の炊飯器は、『吸水→炊飯→蒸らし』が始めからプログラム化されており、事前の浸水が必要ない機種もあります。機種によっても異なりますので説明書を確認ください。

お米の浸水は、2時間で飽和状態になりますので、それ以上は必要ありません。
特に夏場の暑い時期に長時間浸していると雑菌が増えるので、
冷蔵庫で浸すことをお奨めします。

  • 冷蔵庫で冷す場合はボウルや内釜ごと入れます。
  • 雑菌の繁殖を考えると夏場のタイマーセットは お奨めしません。

一番最初に入れるお水(2研ぐ)と一番最後に入れるお水(3浸す)は、冷たいお水・軟水のミネラルウォーター・浄水器のお水を使用する等、チョットお水に気遣ってあげてください。最後に入れるお水は食べる”水”でもあるので!また、冷たいお水は、ゆっくり給水するので、ごはんに甘みが増すようです。

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4 炊く

食卓に炊きたてを!

食べる時間を逆算して、食卓に炊きたてを!

【炊飯器への注意】

  • 内釜を本体にセットする時は、
    内釜の外側や炊飯器側についた水滴などをフキンなどで拭き取りましょう!
  • 汚れや米粒などが付着したまま炊飯すると、炊飯器の内側が焦げついてしまい、ニオイの原因にもなります。炊飯器の中蓋や噴出し口のパーツなども、こまめに洗ってください。
    炊き上がりに差がでますよ。

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5 ほぐす

素早くほぐす

ほぐしは、ごはんを美味しくする重要POINT!

ごはんの炊きあがりの音が鳴ったらすぐに、ほぐし始めます。

  • 最近の炊飯器の多くは、あらかじめ蒸らし時間がプログラム化されている機種が多く、炊き上がり音は食べる合図です。更に蒸らす必要はありません。説明書を確認ください。

ほぐし方は、まず、お釜の中のごはんを十字に切り、ごはんを底の方から1/4づつひっくり返します。ごはん粒をつぶさないように、蒸気を逃がしながら空気を含ませる感じで、ほぐします。こうすることで、粒表面がはっきりして粒感のある美味しいごはんに仕上がります。
良くほぐせる量は5.5合炊きの炊飯器で3合がベストです。それ以上炊くと下の方が良くほぐせなかったり、重さで押しつぶれてしまいます。

炊き上がったらすぐにほぐす!が最大のPOINTです!
炊き上がったごはんをそのままにしておくと、せっかくのごはんが、押し潰れて硬くなり、食感も悪くなり、台無しになってしまいます。

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6 保温

時間は短く

「ごはん彩々」では、あまり保温はお奨めいたしません。
電子ジャーでごはんを長時間保温しておくと、ごはんの味が落ちてしまいます。保温する場合は、なるべく短時間にされることをお奨めします。
長時間保温すると、雑菌が繁殖(黄変〔おうへん〕によってごはんが黄色に変化)し、ニオイも気になります。こまめに炊いて、常に美味しいごはんをお召し上がり下さい。


【冷凍する場合】

ごはんを冷凍する場合は、炊き上がり後、なるべく早めに冷凍してください。
冷凍したごはんはおいしくないといわれますが、多くは、長時間保温され食味が落ちたごはんを冷凍している場合が多いようです。
ラップで冷凍する時は、上部をふんわり包んでください。ピッチリ包むと食感が悪くなります。

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7 保存

空気と遮断し冷蔵庫で!

お米は生ものです。保存方法をしっかり覚えていただだくと、美味しい状態を長持ちさせる事ができます。なにより、購入後はなるべくお早めにお召し上がりいただく事を奨めいたします。(約1ヵ月位でお召し上りいただくのが美味しさの目安です。)

買った時のお米の袋には、店頭で陳列する際に袋がパンクしないように小さい穴が開いています。お米はそこから呼吸を続けているので、残念ながら段々と味が落ちてしまいます。
チャック付の密閉式の食品保存袋に入れ替えることをお奨めします。2~3合づつ小分けにしておくと、炊く時も便利ですし、冷蔵庫の隙間にも収まって保存し易いです。

高温・多湿の場所での保存はNGです。
常温でも徐々に劣化しますので、冷暗所で保存してください。冷蔵庫(野菜室でも可)がお奨めです。

保存状態が悪いと、味が悪くなる・虫がわく・カビの発生などのトラブルが生じます。
また、洗剤や化粧品等は、香りが移り易いので一緒に置かないようにしましょう。


冷蔵庫で保存したお米は、冷えたまま研ぐと、お米をダメージから守り、汚れだけが取れるという利点もあります。研ぎすぎを防ぎ、旨みを閉じ込めて、ツヤやかで、美味しいごはんを炊く事が出来ます。

また、保存袋は、異なる種類のお米を保存するのにも便利!
お米の名前を記入して保存すれば、その日の気分でお好みのごはんを召し上がる楽しみ方も出来ます。

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8 食べる

ほんのひと手間で美味しいごはんに

美味しいごはんは炊きあがりましか?
お水・研ぎ方・ほぐし方などほんのひと手間で、ごはんの味が変わってきます。
ごはんを美味しく炊き上げれば、いつもの食卓がワンランクUPするはずです!
美味しく炊けたごはんは無敵です。お料理も生かしてくれます。
子供達の敏感な舌もきっと満足してくれるでしょう!
この「彩々炊飯術」で本当のごはんの味を是非体感してみてください。

ごはん彩々「彩々炊飯術2020」第3版