お米に虫がわくと聞きますが、どんな虫が発生するのですか?
Q.お米の保存方法が悪いと、虫が湧くといわれていますが、どんな虫が発生するのでしょうか?
 
A.一般家庭で、主にお米に発生する虫は、カブトムシを小さくしたようなコクゾウムシ、ガの仲間のメイガ類の2種類です。

 コクゾウムシは、もともとお米に産み付けられた卵から出てくるというもの。もとから産み付けられた卵はどうにもなりませんが、卵から成虫になるまで約1ヵ月かかり、また低温に弱く、15℃以下では、発育・繁殖しません。ただ、20℃以上になると活発に繁殖するので、注意が必要となってきます。
 これより、厄介なのがメイガ類。自宅での保管中に侵入するというクセモノ。米びつの隙間から侵入したり、幼虫はかじる力が強く、米袋を食い破って侵入することも。この虫も気温が20℃を超えると発生し始め、25℃を超えると活動が活発になるので、特に夏場は注意が必要です。
 これらの虫は、噛んだり毒があるわけではないので、食べても害はありませんが、気持ちよいものではないので、正しい保管方法を実施し、虫を発生させないことがいちばんです。


コクゾウムシ 提供:農研機構