節分の日に、なぜ恵方巻きを食べるの?
Q.節分の日に、なぜ、恵方巻きを食べるの?
 
A.陰陽道で、その年の福徳を司る年神様がおる方向、恵方に向かって事を行なえば、「何ごとも吉」とされました。その方向を向いて巻き寿司を食べることから、「恵方巻き」「恵方寿司」と呼ばれるようになったのです。

節分というのは、立春・立夏・立秋・立冬と分けられた節季の前の日のことを指しています。旧暦では、立春の頃が一年の初めとされ、最も重要視されていましたので、節分といえば、一般的に立春の前の日を示すようになりました。つまり、大晦日と同じように扱われたわけです。
 節分といえば豆まきですが、近年は恵方巻きを食べる習慣も一般化してきました。その起源は諸説ありますが、いずれも近代に入ってから始まったことで、関西方面から伝わったものといわれています。
「恵方」とは陰陽道で、その年の福徳を司る年神様がおる方向を示し、その恵方に向かって事を行なえば、「何ごとも吉」とされました。その方向を向いて巻き寿司を食べることから、その寿司が「恵方巻き」「恵方寿司」と呼ばれるようになったのです。
 また、巻き寿司を切らずに一本丸ごと食べることは、「縁を切らない」という意味が込められています。このほかには、七福神にちなんで七種類の具材が入れられ、「福を巻き込む」という願いが込められているらしいです。
 最近のスーパーなどでは、かなり工夫を凝らした恵方巻が売られていますので、みんなで楽しみながら、吉を呼び込んでみましょう。