「鏡開き」って何ですか?
Q.「鏡開き」って何ですか?
 
A.鏡開きとは、お正月に年神様にお供えしていた鏡餅を下げ、割って食べる昔から日本の習慣で、毎年1月11日に行われることが多いようです。

 鏡餅は単なるお供え物というより、神様が宿るところと考えられており、鏡餅を開くことで、年神様をお送りし、お正月に一区切りをつけます。さらに、年神様の力が宿った鏡餅を食することで、その力を授けてもらい、この1年が健やかで幸多い年になりますようにと、一家の無病息災を願います。
 鏡開きは鏡割ともいわれており、昔から鏡餅を木槌などで叩いて割っていました。これは、包丁などの刃物で切り分けることは、年神様にお供えしていたものに刃を向けることにつながり、大変な失礼なこととされていたためです。
 最近はお供えする鏡餅もパック詰めのものが主流となっており、鏡開きを行なうご家庭も少ないようですが、機会があれば実際に鏡開きを行ない、「おしるこ」「あげもち」などにして楽しんでみて下さい。

「松の内」
お正月は年神様をお迎えする行事であり、年神様がいらっしゃる1月7日までを「松の内」といい、鏡開きは「松の内」が明けた1月11日に行なうのが一般的。
一方、関西地方等では「松の内」を15日とする地域では鏡開きを15日または20日に行なう場合もあります。