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- 岩田杏子さん(30代)
- 長野県出身で神奈川県在住。専業主婦(お子さんは幼稚園年長、3歳の2人)。
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- 藤井奈理子さん(40代)
- 東京都出身で東京都在住。専業主婦(お子さんは小学校2年、幼稚園年少の2人)。
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- 杉本道子さん(40代)
- 北海道出身で東京都在住。専業主婦(お子さんは小学校5年、2年、幼稚園年中、9か月の4人)。
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- 高橋ナミさん(40代)
- 長崎県出身で東京都在住。専業主婦(お子さんは小学校2年、幼稚園年中、1歳の3人)。
今年の新米は、ほぼ出揃いました!
今年の新米の生育は、当初の天候から早めになるとの予測もありましたが、例年並みないしやや遅れ気味になりました。
沖縄県産ひとめぼれが、6月中旬には地元スーパーなどに並び始めたのを皮切りに、7月下旬に鹿児島県や宮崎県産コシヒカリ、8月上旬に高知県産コシヒカリ、中旬に三重県産あきたこまち、8月下旬に千葉県産ふさおとめが店頭に並びました。
そして新米前線は、9月中旬頃に新潟県産コシヒカリ、下旬になると東北産、北海道産のお米が店頭に並び始め、晩生の九州産の新米が10月下旬に並び始めてほぼ出揃いました。
家庭で出すごはん料理が、究極の郷土料理かもしれない
川本 本日は、お集まりいただきありがとうございます。これから、4種類の新米を食べ比べしていただき、「光沢・香り・味・粘り・硬さ」の5項目で、どう感じたかをなどを語っていただきますが、その前に、皆さんのごはん生活についてお聞きしたいと思います。まずは、ふだん家で炊いているお米に、ついてお聞かせください。
岩田 うちは、北海道産のきらら397をもっぱら愛用しています。実家が旅館業をやっていて、父が「さっぱりした食味で洋食にもあうお米」と選んだのがきらら397だったので、そのあっさりした味に慣れてしまったのかもしれません。たまには、気分をかえる意味で、冷めても美味しいモチモチ感のあるお米にすることもありますが……。
杉本 私自身というより、主人や子どもたちがごはん好きなので、新潟産、ときには魚沼産コシヒカリと、ちょっとぜいたくをしています。「お米はぜいたくに、おかずはシンプルに」が、我が家のモットーになっているかもしれません(笑)。
藤井 ふだんの食べているお米は、熊本在住の農家の友だちから送ってもらっています。
高橋 私は長崎出身なのですが、地元で親戚が農業をしているので、そこから送ってもらっています。
川本 それぞれ慣れ親しんだお米が、家庭の味になっているんですね。私は広島出身なので、郷土のごはん料理であるカキめしを今でも作りますが、皆さん方の郷土のごはん料理で、今でも忘れられず、作ったり食べたりするものってありますか?
高橋 長崎でよく食べていて、今でも作るのはウニめしですね。ウニを乗せるだけのウニ丼ではなく、ウニをおダシで炊く炊き込みごはん。冷めても美味しいですよ。長崎では、おダシの取り方の違いが、それぞれの家庭の味になっていました。
岩田 私にとっての郷土のごはん料理といえば五平餅。香ばしい香りと、甘味のあるタレ……今でも地元へ戻ると、必ず食べてしまいます。料理というより、おやつですかね(笑)。
杉本:出身が北海道なので、ちゃんちゃん焼きやジンギスカンなどの郷土料理、ごはん料理でもホタテめしや豚丼などがありますが、私にとっては、あまり懐かしい感じがしません。それよりも、京都出身だった父が、好んで作っていた佃煮の方が印象深いですね。フキノトウ、タケノコ、地元のフキなどを佃煮にしていました。父は京唐辛子などを、薬味に使っていましたが、その佃煮こそ、が私にとっての郷土料理といえるかもしれません。
川本 藤井さんは東京出身なので、郷土料理といってもなかなか難しいかもしれませんが、藤井家を代表する家庭の味というのはありますか?
藤井 運動会や遠足などのイベントがあると、必ず作るのが、我が家で「カリカリおむすび」と呼んでいるおにぎりです。具が、塩コブとアオノリ、そして天かす。食べると、天かすが「カリカリ」と音を出すので、いつの間にか、その名前がつきました。子どもの大好物です。
川本 美味しそうですね。杉本家の佃煮、藤井家のカリカリおむすびなど、家庭の味こそが、究極の郷土料理といってもいいのかもしれませんね。
それでは、お待ちかねの新米の食べ比べを行いましょう。
「日本縦断・新米のハシゴ」は本当に楽しい
ごはんが大好きで、ほとんど毎食ごはんを食べています。新米は毎年楽しみにしており、7月末の宮崎や高知の超早場米から始まって、8月の千葉の早場米、そして9月以降の東北や北陸の新米と、いわば「日本縦断・新米のハシゴ」は本当に楽しいですね。一口にお米と言っても品種や産地によりその特性は様々で、おいしいご飯料理を作るためには最も適する米を選ぶことが重要だと思っておますが、これは新米も同様ですね。(埼玉県/横尾さん)