ステップ1玄米入荷
まずは入荷された玄米から、厳しいチェックが!
精米工場には、いろいろな生産地から、いろいろな種類の玄米がトラックに積まれて運ばれてきます。入荷した玄米は、倉庫に入れられる前に、運ばれた状態でサンプリング検査が行なわれます。放射能検査、虫による食害はないか、形質・状態(変色・臭い・酸化の有無)などの品質確認が行なわれ、合格した玄米だけが倉庫に運ばれることに。いきなりの抜き打ち検査。しかも10数項目にチェックされるので、たとえ質の悪い玄米があったとしても、ここではじかれてしまうというわけです。
「私の通っていた女子高の校門で行なわれていた制服チェックや持ち物検査より厳しいかも!」とリサが驚いていたのが印象的でした。
搬入時の検査に合格した玄米は、パレットに積まれ、自動ラック倉庫に保管されます。この倉庫がすごい。今回お邪魔した工場内部は6階建てなのですが、その高さいっぱいに積まれていくのです。なんと、総重量は530トン(5kg袋で約10万袋分)にも及ぶとのこと。しかも、それがわずか2.5日分に過ぎないというから、ホント、びっくりポンです。
そして、ここに一時保管された玄米は、製品の生産時間に合わせ必要な量が自動的に出され、デパレタイザー(パレットから30㎏袋の玄米を袋ごと吸引して下ろす機械)で自動開袋機に運ばれます。そこで開封された玄米が、製造ラインへと流れていくのです。
ステップ2玄米精選
玄米の段階でも、石などを除去!
製造ラインに流れた玄米は、完全密封式パイプを通って、いっきに6階部までエア搬送されます。
実際に、製造ラインに入ると驚くのが、ここが工場なのかと疑わせるその清潔さ。ハウスダストアレルギーなども、ここにいれば治ってしまうのではないかと思うほど。
6階にいっきに上げられた玄米は、下へと落下させ、混入している石やゴミなどを取り除くため粗選機、石抜機(2回選別)へかけられます。ここでは、ワラ、ガラス、金属などがていねいに取り除かれていくことになります。
「昔はごはんを噛んでいるとガリッと音がするので、よく見ると、石が入っておったりしたものだ、とおばあちゃんがいってたわ」とリサ。
今はおばあちゃんの時代とは違って、細心の注意が払われているということですね。
ここでは、どの生産地から入荷した銘柄の玄米に、どんなゴミや石などが含まれていたかの確認もされます。そして精選された玄米のみが計量機を通り、いったん貯蔵するため玄米タンクに運ばれていくのです。このタンクは、3トン(5キロ袋600袋分)が40基、6トン(5キロ袋1200袋分)が10基、12トン(5キロ袋2400袋分)が5基もあります。