ステップ5袋詰・出荷
最後まで手を抜かない品質チェック体制
チェックを終えたお米は、商品銘柄ごとに製品タンクから送られ、高速パッカーと呼ばれる機械で正確に計測され、自動で袋詰めがされます。そして袋詰めされた状態で、再度、金属探知機で金属混入のチェック。さらに製品からサンプリングを行い、その製品の品質状態を調べ、検査に通った製品だけが、それぞれの出荷先へと向かうのです。原料となる玄米が製造ラインに流されてから約1時間。これで袋詰めまでされて、出荷できるとは、びっくりポンです。
でも、ここで終わりではありません。精米工場には、ラインとは別にもう一つ大事なセクションがあります。それが、品質管理室。
製品となったお米のサンプルは、エアシューターを通して、最新の分析機器を完備した品質管理室へ。ここで、最終的に高い安全性と品質を維持するために、形質、白度、水分含有率、成分・鮮度の判定、食味値の計測などが、専用の分析器で詳細に行なわれていました。震災後は、放射能物質の検査なども……。
そしてチェックは玄米、精米だけにとどまらず、実際にお米を炊いてみて、炊飯後の食感などにも及んでいました。炊飯したお米に関しては、機械に頼るだけでなく、商品銘柄ごとに一釜一釜炊き上げ、スタッフが五感を駆使して、ソムリエのように美味しさの評価も。数値では表せない、味もチェックしてくれているのも、安心感につながりますね。
さらに、何か問題が起こった時、流通経路での追跡できるトレーサビリティにも対応。入荷した玄米、出荷された製品は、入荷日、商品銘柄ごとにサンプルがビンに入れられ、3か月保存されているのです。生鮮食品以上に念には念が入れられているように感じました。
ここまでやるか!と思えるくらいのチェックがあって、私たちが口にするお米の安全が担保され、美味しくいただけるのだと、リサと二人で大感動。
そして精米工場といえば、重い米袋を担ぐので男性だけの職場というイメージがあったのですが、工場内には女性の姿も多く見られました。機械化が進んだことで、女性でも働きやすい職場に変わっていました。
まさにびっくりポンの連続の精米工場探訪でした……。
ここまで品質や安心安全を意識して製品化されているお米だから、いただくときは、おいしくいただきたいもの。
そこで、「ごはん彩々」ではおいしくごはんを炊くポイントを「彩々炊飯術」にまとめてあります。ぜひご覧ください。