太巻きは時短料理? 手抜き料理?
材料を前にして、石橋先生が行なう手順に、真剣な眼差しを向けていた4人の方々。「初体験なので、ちょっと緊張しちゃうわ」といいながらも、実際に手を動かす段になると、そこはベテラン?の主婦たち。
「我が家では、日常でも太巻きを作って、息子のお弁当に入れてます。だって、おにぎりは、一個一個握らなければならないけど、太巻きは巻きすで、いっきに巻けるから簡単。時短レシピだよね」(酒井さん)。
「確かに、時短レシピは歓迎です(笑)」(高川さん)
「場合によっては、酢めしにこだわらなくてもいいし……。あ、それは時短というより手抜きか!?」(酒井さん)
そんな話で、ワイワイがやがやと盛り上がりながらも、先生の指示通りに、てきぱきと作業は進められていきました。初めてということもあり、皆さん、ていねいに作業を進めたので、所要時間は30分ほどとちょっと長めに。
「準備とかにも時間がかかるから、彩々太巻きずしは時短料理というより、やはりハレの日の料理ですね」と加部さん。
「私は、花びらの間に野沢菜を一本一本入れて、巻き込んでいくのに苦労しました。確かに時短や手抜きというわけにはいきませんね」と酒井さん。
しかし、「花びら(極細巻き)を一枚ずつ作るとき、巻きすを使い、シャカシャカともみながら丸めていくのは、初めての経験で楽しかった。今度、娘と挑戦してみようかしら」(加部さん)、「それぞれ作った花びらをまとめて、一本の花にする瞬間が楽しかったわ」(八代さん)と語っているように、作業自体は楽しい経験だったようです。
そして「すべて巻き終わり、出来上がった太巻きを切る瞬間の、〝どんな花が出てくるのか〟とワクワク感。これはクセになりそう」といった高川さんの言葉に、他の3人も大きくうなずいていました。このワクワク感こそが、主婦たちをトリコにする進化系太巻きずしが大きな特徴であることは、間違いなしです。
花びらになる極細巻きの太さが揃うと、
文様がキレイに浮かび上がる基本の1本
桃の花
【材料】(1本分)
すしめし | 白 | 280g |
ピンク | 125g | |
海苔 | (外)全形 | 1枚 |
(花びら)1/4 | 5枚 | |
野沢菜漬け | (細18㎝) | 5本 |
棒チーズ | 2本 |
すしめし(白)を15g×5、160g、45gに、すしめし(ピンク)を25g×5に取り分けておく。
絵柄のアドバイス
簡単な形のもの――三角形、四角形、丸、半円、だ円、しずく型を基本に、これらを組み合わせた絵柄を考えましょう。具材やすしめしの色を変えれば、いろいろなバリエーションの絵柄を描くことが可能になります。まずは、出来上がりをイメージしやすい左右対称の図柄から挑戦してみてください。