田んぼから収穫されたイネから玄米を取り出した後、スーパーなどの店頭に並ぶ白米になるためには、「精米」をしなくてはなりません。お米屋さんやコイン精米機などで精米したてのお米を買うこともできますが、さらに自分好みのおいしいお米・ごはんにこだわるのであれば、精米機を購入して自宅で精米するのもおすすめです。

家庭用の精米機を購入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

そもそも、収穫された稲は黄色い殻（籾：もみ）を取り除いて「玄米」を取り出し、玄米の「ぬか層」を削り落として白米にしています。このぬか層を削り落とす作業が「精米」と呼ばれるものです。お米は水分を13〜16％含む生鮮食品であり、精米後はお米の表面が酸化してしまうので、徐々に味が落ちていってしまいます。

 

しかし、家庭用精米機があれば、お米を酸化しにくい「玄米」の状態で保管しておけるので、いつでも精米したての新鮮なお米が食べられます。

自分で精米すると、「精白度」を自由に変えられます。精白度が最も低い「玄米」が最も栄養価が高く、精白度が最も高い「白米」が最も栄養価が低いので、栄養価だけを見れば玄米のままが良いのですが、玄米のままだと食べづらい人も多いですし、消化に時間がかかってしまうかもしれません。

 

精白度は3ぶづき、5ぶづき、7ぶづきなど、ぬか層をどのくらい取り除くかによって変わってきますが、家庭用精米機なら、毎回好みに合わせて精米することもできます。例えば、今日は胃腸に負担をかけにくい白米で、明日は栄養たっぷりの3ぶづきで、など、日によって好みの精白度を選べるのです。精米したてのぶづき米は、ビタミンB群・ビタミンE・タンパク質などが豊富な「胚芽」も残っています。

家庭用精米機の精米方法には、以下の3種類があります。

別名「対流式」とも呼ばれ、精米カゴ（ホッパー）の中で撹拌棒や羽根を回転させることで、玄米どうしや玄米と精米カゴを摩擦させて精米します。その性質上、一度に精米できる量が少なくなりやすいです。

 

温度が上がりにくく、お米が劣化しにくいのが大きなメリットですが、お米が欠けるようになると、撹拌音が少し大きくなるのがデメリットですが、価格がリーズナブルなので、家庭用精米機としては人気のタイプです。

圧力をかけ、玄米どうしを擦り合わせて摩擦でぬか層を取り除く精米方法です。お米が欠けにくく、炊いたときに栄養素が損なわれにくいこと、撹拌式と比べて運転音が静かなことがメリットですが、摩擦熱でお米の温度が上がってしまうこと、精米機本体がやや大きくなること、撹拌式よりも値段が高めなことなどがデメリットとして挙げられます。

コイン精米機などでよく使われているタイプで、備え付けられているロート状のタンクの中に玄米を入れ、タンク下部にある回転刃（ローラー）が圧力を利用してぬか層を取り除くという精米方法です。一回で精米しきらず、何度もお米を循環させながらぬか層を取り除くので、「循環式」と呼ばれています。

 

お米を擦り合わせる圧力式と似ていますが、より低めの圧力なので温度が上がりにくく、傷もつきにくいため、お米の劣化を防ぐことができ、ツヤと透明感のある仕上がりに。一方で、一定の圧力が必要なため一度に大量の玄米を精白しなくてはならず、量が少ない玄米を精白するのには向かないこと、価格がやや高めなことがデメリットです。

「マジックミル」は、広島県に本社がある業務用精米機のトップメーカー「(株)サタケ」が手がけた撹拌式の家庭用精米機です。玄米から白米へ精米するほか、胚芽米、7・5・3ぶづき米に精米でき、再精米モードを使えば、精米してから時間が経過したお米や、風味の落ちたお米の表面の酸化した部分を削って美味しく食べられます。

 

「ギャバ（GABA）精米モード」を使うと、注目の健康成分であるギャバを含む白米を自宅で作ることもできます。「GABA」とは天然アミノ酸の一種で、神経伝達物質として脳内で働き、脳の血流を活発にして脳細胞の代謝機能を高める物質。血圧低下・精神安定を促し、ストレスを和らげたりリラックスしたりできるとされていますので、ストレス社会で頑張る現代人に嬉しい成分です。

 

広島の会社なので、限定のカープモデルもあります。

 

お米は水分を13〜16％含む生鮮食品なので、精米したお米はすぐに酸化が始まり、徐々に味が落ちてしまいます。そこで、お米の美味しさにこだわるなら家庭用精米機でそのつど精米すると良いでしょう。ごはん彩々おすすめの精米機なら、GABAを生成する機能があるので健康効果アップも期待できます。