炊き立てなのに、ごはんがパサパサで美味しくなかったという経験はありませんか?パサパサな食感から直感的に水加減の問題と思いがちですが、ごはんがパサパサになってしまう原因はそれだけとは限りません。今回は、ごはんがパサパサになってしまう原因を4つに絞って解説します。パサパサごはんにしないための対処法も含め、ぜひチェックしてください。
ごはんがパサパサになってしまう原因としては、どんなことが考えられるのでしょうか。まずは、以下の4つのポイントを詳しく確認しましょう。
お米がパサパサというとき、直感的に思いつきやすい原因なのですが、水よりもお米の測り方が間違っているケースが多いです。一般的には専用の計量カップを使いますが、実は重さではかるのが最も正確です。お米1合の重さは150gなので、正確に測りましょう。また、お米1合に対して水を重さではかる場合は、1.5倍の量を入れます。
計量カップを使って体積ではかる場合は、計量カップをトントンと叩いたりせず、優しくすくい上げましょう。すくい上げたら、箸やすりきりなどで平らにならします。このとき、指でならすとずれやすいので避けましょう。米1合は180ccなので、水を体積ではかる場合は1.2倍程度の量を入れます。
また、炊き上がった後に「蒸らし」の工程を忘れないことも重要です。とはいえ、近年の炊飯器は蒸らしの時間も考慮して炊き上がりを知らせてくれることが多いので、取扱説明書をしっかり確認しましょう。土鍋などの場合は、炊き上がったらフタを開けず10〜15分程度蒸らしておきます。
ごはんを炊く前に、お米にしっかりと水を吸わせる「浸漬(しんせき)」も重要です。浸漬とは、米粒の中心部まで十分に給水させることで、これによりお米のでんぷんがしっかりアルファ化(糊化)し、おいしいごはんになります。浸漬のスピードは水温が高いときに速く、水温が低いときに遅くなりますので、季節によってだいたい以下の浸漬時間をとると良いでしょう。
夏場:20分〜30分
冬場:60分〜90分
春・秋:45分
浸漬時間が短いと、お米が十分に吸水できず、水分が足りないパサついたごはんになってしまうかもしれません。
そもそも、お米自体が古くてパサついてしまうことも考えられます。乾燥しやすい場所、高温になりやすい場所などに保管していると、お米の水分が減りやすいので気をつけましょう。、お米の保存状態に注意が必要です。
ごはんを炊いた状態のまま、保温して長時間保存していると、徐々に水分が飛んでいってしまいます。保温で何時間も経過したごはんはパサパサになってしまうので、炊き上がったらすぐに食べ、余ったらできるだけ早く、炊き上がりのまま冷凍保存することを心がけましょう。
ごはんの冷凍・解凍については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ごはんがパサパサになってしまったときは、以下のような対処法がおすすめです。
水分が飛んでしまってパサパサなごはんに有効な方法です。
1.お茶碗にパサパサごはんをよそい、小さじ1杯程度の水をふりかけてラップする
2.電子レンジで600w、1分30秒加熱する
3.足りなければ、30秒ずつ加熱時間を伸ばしてふっくらしたら出来上がり
最も手軽に行えて失敗も少ないので、まずはこの方法を試してみると良いでしょう。
ごはんがパサパサになってしまう原因は、水加減や浸漬時間、お米の古さ、保温のしすぎなどが考えられます。もしパサパサになってしまったら、電子レンジで蒸してふっくらさせるほか、思いきってリメイクしてしまうのも一つの方法です。
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