かつて東日本を代表するお米だった「ササニシキ」。そんな偉大なブランド米を生んだ宮城県は、米どころ・東北の中でも特に米作りに注力してきた地域です。東北地方を何度も襲った昭和後期〜平成の冷害にも負けず、さまざまな品種改良を続けてきた宮城米の美味しさは、令和の今でも衰えることがありません。新ブランドへの挑戦も合わせて、その魅力をご紹介します。
つまり、稲の成長期から開花期において、健全な生育を促す好条件が揃っているのが宮城の気候なのです。昼夜の寒暖の差は、米の甘さを引き出すことにもつながっています。
そんな宮城では、昭和時代にササニシキの育種が始まり、安定した高い収量の良食味米として広まりました。コシヒカリのようなもちもち食感はないものの、サラッとした食感を持つササニシキは、白身の刺身のような和風の料理、冷たいおかずにも合うなどの特性を持つことから人気を博し、作付面積が全国第2位まで伸びました。
しかし、1993年(平成5年)には「平成の米騒動」と呼ばれた緊急輸入が行われるほどの大冷害が起こり、冷害に強い「ひとめぼれ」の価値が見直され、わずか3年でササニシキの作付面積を超える結果になりました。とはいえ、寿司などの和食に合う独特の食感・食味を持ったササニシキは、寿司職人などを中心に人気の品種であることに変わりはありません。
宮城県の米作りの歴史は、こちらの記事も参考にしてください。
「宮城産米戦後秘話 偉大なブランド米「ササニシキ」から、「ひとめぼれ」に。東北大冷害がもたらした大逆転劇!」
ひとめぼれより粘りが強く、極良食味米を目指して作り始められた「だて正夢」は、炊き上げるともっちりとした粘り強さが特徴です。炊飯4時間後の冷や飯でも美味しい、と総合的に評価が高い品種になりました。
一方、金のいぶきは「玄米向け品種」としてデビュー。「発芽玄米の栄養価を高め、かつ食味をよくする」という育種目標のもと交配が進められました。これまで、玄米は炊き方が難しいし食味も悪いというイメージがあったのですが、「金のいぶき」は美味しい玄米として広まっています。
「だて正夢」「金のいぶき」についてもっと詳しく知るには、こちらの記事もぜひ読んでみてください。
「最新品種誕生ものがたり 宮城県/だて正夢&金のいぶき ササニシキ、ひとめぼれという人気ブランド米を生んだ宮城県が次世代を担うと期待する新品種2種の底力とは?」
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宮城米の美味しさの秘密とは?
米どころ・宮城のお米の美味しさの秘密は、米作りに適した気候や土地に加え、生産者のたゆまぬ努力があったからこそです。詳しく見ていきましょう。
米作りに合った気候、肥沃な大地
宮城県は、「東の横綱ササニシキ、西の横綱コシヒカリ」とも言われていた日本の代表的なブランド米「ササニシキ」を生んだ場所です。宮城県の夏は、昼は充分な日照に恵まれながらも夜には比較的涼しいという特徴があり、稲にとって消耗が少なく、病害虫の発生も抑えられます。つまり、稲の成長期から開花期において、健全な生育を促す好条件が揃っているのが宮城の気候なのです。昼夜の寒暖の差は、米の甘さを引き出すことにもつながっています。
そんな宮城では、昭和時代にササニシキの育種が始まり、安定した高い収量の良食味米として広まりました。コシヒカリのようなもちもち食感はないものの、サラッとした食感を持つササニシキは、白身の刺身のような和風の料理、冷たいおかずにも合うなどの特性を持つことから人気を博し、作付面積が全国第2位まで伸びました。
冷害の影響
絶大な人気を誇ったササニシキでしたが、1980年(昭和55年)に東北地方を襲った大冷害に続き、翌56・57年にも冷害が続いたことから、冷害に強い新品種を作ろうという気運が高まります。そこで、冷害に強いコシヒカリとの組み合わせで生まれたのが「ひとめぼれ」。病気や倒れにも強く、味も良いとすべての条件を満たすことができたものの、当初はサラッとした食感のササニシキに慣れた宮城の農家には受け入れられにくく、福島や岩手など他県での評価が高かったのです。しかし、1993年(平成5年)には「平成の米騒動」と呼ばれた緊急輸入が行われるほどの大冷害が起こり、冷害に強い「ひとめぼれ」の価値が見直され、わずか3年でササニシキの作付面積を超える結果になりました。とはいえ、寿司などの和食に合う独特の食感・食味を持ったササニシキは、寿司職人などを中心に人気の品種であることに変わりはありません。
宮城県の米作りの歴史は、こちらの記事も参考にしてください。
「宮城産米戦後秘話 偉大なブランド米「ササニシキ」から、「ひとめぼれ」に。東北大冷害がもたらした大逆転劇!」
新オリジナルブランド米「だて正夢」「金のいぶき」
個性的で強力なブランド米を投入し、冷え込んでいる米の国内消費と農家の生産意欲を高めようとする政府の取り組みで、米どころ・東北ではさまざまな県オリジナルブランド米を生み出そうと日夜研究が進められています。そこで生まれたのが「だて正夢」。ひとめぼれより粘りが強く、極良食味米を目指して作り始められた「だて正夢」は、炊き上げるともっちりとした粘り強さが特徴です。炊飯4時間後の冷や飯でも美味しい、と総合的に評価が高い品種になりました。
一方、金のいぶきは「玄米向け品種」としてデビュー。「発芽玄米の栄養価を高め、かつ食味をよくする」という育種目標のもと交配が進められました。これまで、玄米は炊き方が難しいし食味も悪いというイメージがあったのですが、「金のいぶき」は美味しい玄米として広まっています。
「だて正夢」「金のいぶき」についてもっと詳しく知るには、こちらの記事もぜひ読んでみてください。
「最新品種誕生ものがたり 宮城県/だて正夢&金のいぶき ササニシキ、ひとめぼれという人気ブランド米を生んだ宮城県が次世代を担うと期待する新品種2種の底力とは?」
ごはん彩々おすすめの宮城米4種+α
ごはん彩々でも、おすすめの宮城米を取り扱っています。今回は、根強い人気を誇るササニシキに加え、県オリジナルブランド米や食べ比べセットをご紹介します。
ササニシキ
和食によく合うササニシキは、今でも根強い人気を誇っています。あっさりとした食感で甘みも控えめ、昔ながらのうるち米を味わえるササニシキ。ぜひ、実際に味わってみてください。▼ご購入はこちら
ひとめぼれ
一口食べればその美味しさに「ひとめぼれ」する、と名づけられました。ふんわり軽めの食感にツヤと粘り気、口当たりの良さが特徴。バランスのとれた優等生なお米で、どんな料理にも合わせられるオールラウンダーです。▼ご購入はこちら
だて正夢
もちもちとした食感が特徴で、噛むほどに美味しさがあふれるお米。柔らかい食感が好みの人におすすめです。食感はもっちり、甘みはすっきり。さっぱり喉ごしの良いお米です。▼ご購入はこちら
金のいぶき
玄米用に育成された品種なので、胚芽が大きくもちもちプチプチしています。吸水性が高い品種なので、従来の玄米と比べて炊飯しやすいのも大きなメリット。初めて玄米を食べるという人におすすめです。▼ご購入はこちら
食べ比べセット
ササニシキ・ひとめぼれ・だて正夢の食べ比べセットもあります。個性の全く違う、3種のお米をぜひじっくり食べ比べてみてください。▼ご購入はこちら
まとめ
宮城県のブランド米と言えば、かつて東日本の代表だったササニシキや、冷害の打撃を救ったひとめぼれが有名です。しかし、近年の県オリジナルブランド米開発の気運から、「だて正夢」「金のいぶき」といった新品種も生まれています。特に、玄米用に開発された「金のいぶき」は全国的にも珍しい品種。ぜひ一度味わってみてくださいね。
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