第17回お米日本一コンテストinしずおか2020(以下、米コン2020)の最終審査が12月17日(木)、18日(金)に静岡県農林技術研究所(磐田市)で行われ、最上位となる特別最高金賞(実行委員会会長賞)を静岡県御殿場市のJA御殿場青壮年部高根支部 コシヒカリが受賞、次いで最高金賞、金賞等の各賞が決定しました。
本来なら、生産者や関係者など賑やかに開催される中、生産者の皆さんのハレの舞台となる会場も、今回は新型コロナウィルスの影響で、初めての無観客での開催となりました。生産者にとっても主催者にとっても寂しい開催となった今年でしたが、「昨年とほぼ変わらない応募があり、改めて米生産者のコンテストへの関心の高さを感じます。」と県の担当者も感想を述べられていました。令和2年産の日本一のお米を競い合う米コン2020は、今年も機器審査と食味官能審査によるきびしい審査を経て各賞が決定しました。審査方法は、コンテスト開催前までに機器審査により74点が選出され、コンテストの2日間の食味審査により各賞が決まります。今年はどんなお米が高く評価されたのでしょうか? 審査員、主催者の皆さんにお話を伺いました。
▼ごはん彩々の掲載記事
※ 「第16回 米コン2019の記事」
※ 「第15回 米コン2018の記事」
採点表
今年の審査会場全体の様子
感染対策を万全にした審査会場。例年とは違った雰囲気の中で審査が行われました。
審査員同士の間にも仕切りが
コロナ禍でも努力された生産者に報いる為にも、審査員は真剣です。緊張感漂う中で厳正な審査がすすめられました。
生産者から出品されたお米
出品されたお米は、番号で管理されます。
炊飯器は毎年メンテナンス!
炊飯器はコンテスト前にメンテナンスを行い、同じ条件で炊飯できるように管理しています。お米の研ぎ方や浸漬時間にも基準を定めています。
同じタイミングで!
ズレのないように同じタイミングに炊き上げ、ほぐし、盛り付けていきます。
審査用に炊き上がった”ごはん’
同条件で炊き上げた”ごはん’を食味試験用の容器によそいます。食感を左右する大切な作業となります。
審査員に配膳される”ごはん’
審査員毎に色分けされたシールが貼られた”ごはん’が配られます。
審査(香り、外観、色)
香り・臭いは、審査の過程で、多くの審査員が序盤に行っています。
また、外観や色は、最初に目に入って来るものなので、審査においては重要となります。
審査(食感、旨味)
食感や味は、好みにも左右されやすいので、審査員が最も苦労するところです。皆さん冷静に審査されていました。
審査(総合評価)
個々の評価はまちまちでも、総合評価がKeyとなります。1点1点が左右される重要な採点作業です。
審査員の皆様
例年とは違う環境下で、2日間の審査を務めてくださった審査員の方々。来年はいつものコンテストが帰ってくる事を願っていることでしょう。
< 審査員の感想 >
令和2年産の米作りは、天候不順やコロナ禍による多大な影響があった中で、全国から例年と同様に丹精込めて栽培されたお米が多数出品されました。また、この様な状況下でも審査会を企画して下さいました静岡県の皆様にも心より感謝申し上げます。第17回目を迎えたお米日本一コンテストでは、初めて地元静岡県御殿場市のコシヒカリが日本一の栄誉に輝き、今まで全国的な食味レベルとは差があった現実を、毎年地域と生産者が切磋琢磨しながら技術力向上に努めてきたことが評価されました。しかし上位に残ったお米は、いずれも素晴らしく、バランスのとれた良食味のお米ばかりで、審査員も難しい審査を二日間にわたり真摯にさせていただきました。遜色のないお米ばかりで甲乙つけ難い審査内容でした。今後ともお米日本一コンテストが末永く開催され、全国津々浦々から良食味のお米がたくさん出品されますことをお祈りしています。(コメント:審査員長 米・食味鑑定士 江崎敦子さん)
<主催者の感想>
今年農芸振興課に異動して初めてコンテストの運営でした。加えて従来の開催と違うコロナウイルスの対策を考えながらということが難しいと感じました。また例年の会場(東静岡:グランシップ)は工事のため使用できず、県施設を会場としたのも初だったため、これらの調整に手間がかかりました。今年は無観客での開催としたため、例年より出品数が少なくなると予想していましたが、昨年並みの597点の出品があり、米生産者のコンテストへの関心の高さを感じました。最終審査に進出したお米は「コシヒカリ」のほか、今年は「ゆうだい21」が多く、新たな良食味品種もこのコンテストにより明らかになるということを実感しました。(コメント:静岡県経済産業部農業局 農芸振興課 コンテスト運営担当)
◆『 World Rice Award Gold 10 』を受賞
◆ お米日本一コンテスト 最高金賞、米・食味分析鑑定コンクールにて金賞のほか数々の賞を受賞!記録づくしの幻の美味しさ「雪ほたか」
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▪第17回お米日本一コンテストinしずおか(2020)
▪第16回お米日本一コンテストinしずおか(2019)
▪第15回お米日本一コンテストinしずおか(2018)
▪第14回お米日本一コンテストinしずおか(2017)
▪第13回お米日本一コンテストinしずおか(2016)
▪過去の開催結果(2004から2015)
審査は、外観・香り・旨味・食感などを確認し、最後に総合評価を行い各回毎に点数を付けていきます。