毎日のお弁当にも、イベントごとの食事にもよく作られるおにぎり。昔は手でそのまま握ることも多かったのですが、現在ではラップを使って握った方が良いとされています。そこで今回は、おにぎりの基本の作り方と、ラップを使った方が良い理由をご紹介します。作り方のポイントをおさえて、ふっくらと美味しいおにぎりを作りましょう。
・研ぐ時間は短めに
・お米の吸水はしっかりと
・水加減は少なめに
お米を研ぐときに時間をかけると、せっかく洗い落とした「ぬか」をお米が吸ってしまい、お米自体の香りが落ちてしまいます。研ぐ時間は2分程度で、洗う回数も3回ぐらいにしましょう。
ただし、浸漬(しんせき)はしっかり行います(季節にもよるが、30分〜1時間程度)。浸漬をしっかり行うことで、炊くときに水分を減らしても、時間が経っても美味しいごはんになります。炊くときの水加減は少なめ(通常よりも5〜15%くらい減らす)にして、かために炊き上げましょう。 また、おにぎり用のごはんの場合、塩を入れて炊くのもおすすめです。炊くときにあらかじめ塩を入れておくと、塩加減が均一になり、ごはんの甘みも増します。お米3合に対し、小さじ1弱くらいが目安です。塩を入れるとごはんが「締まる」と言われますが、これは塩の凝固作用でお米一粒一粒がしっかりするため。おにぎりの形は保てる反面、口の中でほどけやすくなります。
・粘りが強い
・冷めても美味しい
これらの条件を満たすおすすめのお米は、つや姫・ゆめぴりか・ミルキークイーンなどがあります。ごはん彩々でも取り扱っていますので、ぜひ一度食べてみてください。
つや姫
ゆめぴりか
ミルキークイーン
※裏技的に、水加減を変えず粘り気の少ないお米にすることで、ぱらりとほどけやすいおにぎりにする方法もあります。
日本を代表する食文化のひとつ、おにぎりについてもっと知りたい方は、こちらの記事もぜひ読んでみてください。
「おにぎりは最強モバイルフード!」
おにぎりのルーツ、「屯食(とんじき)」の再現レシピを紹介した記事はこちらです。
「鎌倉時代の食事ってどんなもの?どんな食べ物や料理があったの?」
1.ラップを敷き、軽く塩を振る(お好みで)
2.ラップの上に海苔を置き、お茶碗半分くらいのごはんを海苔の上に乗せる
3.ごはんの上に、お好みの具材を乗せる
4.具材を包むようにラップごとご飯を包みながら、形を三角に整える 1.で塩を振るとき、すぐ食べる場合は控えめにしましょう。塩は時間が経つにつれて抜けていってしまうため、お弁当などにする場合はしっかりめに振って構いません。
2.で海苔を巻いたまま握ると、しっとりしたおにぎりになります。海苔を巻かず、後から食べるときに巻くと、パリッとしたおにぎりに。お好みで海苔を巻くタイミングを調節してくださいね。
・炊きたてのごはんで作るときは、粗熱と水分を飛ばす
・軽く握る
・新しいラップを使う
炊きたてのごはんは水分を多く含んでおり、すぐ握ると時間が経つにつれてべちゃべちゃになりやすいです。また、ごはんの表面のデンプンは空気に触れると硬くなるため、軽く空気にさらすと握ったときに潰れにくくなるというメリットもあります。
握るときは、優しく握りましょう。力を入れてしまうとごはん粒が潰れ、食感が悪くなってしまいます。また、雑菌などの繁殖を防ぐため、必ず新しいラップを使いましょう。
美味しいお米の炊き方、おにぎりの握り方など、おにぎりの老舗「おにぎり浅草宿六」さんにインタビューした記事もぜひ読んでみてください。
「東京で一番古いおにぎり屋さん「おにぎり浅草宿六」 お米へのこだわり」
・菌の繁殖を防ぐ
・しっとり感が保てる
・ごはんの乾燥が防げる
・そのまま冷凍保存できる
ラップを使った方がいい最大の理由は、雑菌の繁殖を防ぐため。塩や梅などの具材に雑菌の繁殖を抑える働きはあるものの、手についた雑菌がおにぎりにつかない方が良いのは当然です。また、ラップとおにぎりを密着させて包み込むため、ごはんの水分をキープし、乾燥を防いでしっとり感を保てることは大きなメリット。ラップに包んでおけば、形が崩れてもすぐ握り直せます。
おにぎりを冷凍保存する方法は、以下の記事も参考にしてください。
「おにぎりを冷凍保存する方法やポイントとは?解凍方法もチェック」
(おいしいごはん研究チーム)
おにぎり用のごはんの炊き方
冷めても美味しいおにぎりを作るためには、ごはんの炊き方やお米の種類にもこだわってみましょう。
「少しかため」がポイント
おにぎりを作るためのごはんは、少しかために炊くのがポイント。時間が経ってもごはんが一粒一粒しっかりとしているため、食感が損なわれにくいです。ごはんをかために、かつ美味しく炊くためには、以下の3つのポイントを守りましょう。・研ぐ時間は短めに
・お米の吸水はしっかりと
・水加減は少なめに
お米を研ぐときに時間をかけると、せっかく洗い落とした「ぬか」をお米が吸ってしまい、お米自体の香りが落ちてしまいます。研ぐ時間は2分程度で、洗う回数も3回ぐらいにしましょう。
ただし、浸漬(しんせき)はしっかり行います(季節にもよるが、30分〜1時間程度)。浸漬をしっかり行うことで、炊くときに水分を減らしても、時間が経っても美味しいごはんになります。炊くときの水加減は少なめ(通常よりも5〜15%くらい減らす)にして、かために炊き上げましょう。 また、おにぎり用のごはんの場合、塩を入れて炊くのもおすすめです。炊くときにあらかじめ塩を入れておくと、塩加減が均一になり、ごはんの甘みも増します。お米3合に対し、小さじ1弱くらいが目安です。塩を入れるとごはんが「締まる」と言われますが、これは塩の凝固作用でお米一粒一粒がしっかりするため。おにぎりの形は保てる反面、口の中でほどけやすくなります。
おにぎりにおすすめのお米
おにぎりは、適度に空気を含んで米粒一つひとつが潰れることなく、かつ適度にくっつきあい、口に入れたらぱらりとほどけるのが理想です。そのため、以下の条件を満たすお米がおすすめのお米、と言えるでしょう。・粘りが強い
・冷めても美味しい
これらの条件を満たすおすすめのお米は、つや姫・ゆめぴりか・ミルキークイーンなどがあります。ごはん彩々でも取り扱っていますので、ぜひ一度食べてみてください。
つや姫
ゆめぴりか
ミルキークイーン
※裏技的に、水加減を変えず粘り気の少ないお米にすることで、ぱらりとほどけやすいおにぎりにする方法もあります。
日本を代表する食文化のひとつ、おにぎりについてもっと知りたい方は、こちらの記事もぜひ読んでみてください。
「おにぎりは最強モバイルフード!」
おにぎりのルーツ、「屯食(とんじき)」の再現レシピを紹介した記事はこちらです。
「鎌倉時代の食事ってどんなもの?どんな食べ物や料理があったの?」
おにぎりの握り方
では、美味しいおにぎりを作るための握り方、握るときの注意点について見ていきましょう。
基本の握り方
おにぎりを握るときの基本的な手順は、以下の通りです。1.ラップを敷き、軽く塩を振る(お好みで)
2.ラップの上に海苔を置き、お茶碗半分くらいのごはんを海苔の上に乗せる
3.ごはんの上に、お好みの具材を乗せる
4.具材を包むようにラップごとご飯を包みながら、形を三角に整える 1.で塩を振るとき、すぐ食べる場合は控えめにしましょう。塩は時間が経つにつれて抜けていってしまうため、お弁当などにする場合はしっかりめに振って構いません。
2.で海苔を巻いたまま握ると、しっとりしたおにぎりになります。海苔を巻かず、後から食べるときに巻くと、パリッとしたおにぎりに。お好みで海苔を巻くタイミングを調節してくださいね。
おにぎりを握るときの注意点
おにぎりを握るときは、以下のポイントに注意しましょう。・炊きたてのごはんで作るときは、粗熱と水分を飛ばす
・軽く握る
・新しいラップを使う
炊きたてのごはんは水分を多く含んでおり、すぐ握ると時間が経つにつれてべちゃべちゃになりやすいです。また、ごはんの表面のデンプンは空気に触れると硬くなるため、軽く空気にさらすと握ったときに潰れにくくなるというメリットもあります。
握るときは、優しく握りましょう。力を入れてしまうとごはん粒が潰れ、食感が悪くなってしまいます。また、雑菌などの繁殖を防ぐため、必ず新しいラップを使いましょう。
美味しいお米の炊き方、おにぎりの握り方など、おにぎりの老舗「おにぎり浅草宿六」さんにインタビューした記事もぜひ読んでみてください。
「東京で一番古いおにぎり屋さん「おにぎり浅草宿六」 お米へのこだわり」
ラップを使った方がいいのはなぜ?
おにぎりを握るとき、ラップを使った方がいいのは以下のような理由があるためです。・菌の繁殖を防ぐ
・しっとり感が保てる
・ごはんの乾燥が防げる
・そのまま冷凍保存できる
ラップを使った方がいい最大の理由は、雑菌の繁殖を防ぐため。塩や梅などの具材に雑菌の繁殖を抑える働きはあるものの、手についた雑菌がおにぎりにつかない方が良いのは当然です。また、ラップとおにぎりを密着させて包み込むため、ごはんの水分をキープし、乾燥を防いでしっとり感を保てることは大きなメリット。ラップに包んでおけば、形が崩れてもすぐ握り直せます。
おにぎりを冷凍保存する方法は、以下の記事も参考にしてください。
「おにぎりを冷凍保存する方法やポイントとは?解凍方法もチェック」
まとめ
おにぎりは日本で昔から作られてきて、基本的な作り方は変わっていません。その反面、細かいポイントを意識したり、おにぎりに合ったお米を使ったりすることで、ぐっと美味しさが変わってきます。ぜひ、今回ご紹介したお米やポイントを使い、美味しいおにぎりを食べましょう。(おいしいごはん研究チーム)
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